中国人が大切にしていること
中国という国はとにかく人が多いのです。
2019年3月に経済産業省が発表した資料にも「人口14億以上」と記載されています。
実は国自体も詳しい数字が把握できていないようです。
理由の一つとして、最底辺の生活を強いられている人たちのことがほとんど把握しきれていない現状があります。そんな中国人にとって人間関係とは自分の人生を少しでも豊かにする上で最も大切なことの一つになるのです。
中国人は人を信用しない
とにかく人が多いうえに、異民族も多数存在します(56民族)。
「人種のるつぼ」といわれるアメリカと似たり寄ったりしている側面があります。
そういった多種多様な人間が存在しているということは、宗教や哲学等の思考形態が全く違う人々が共存している国ということになります。
そんな中国での生活において「隣人も信用できない」ということなのです。
例えばあなたが中国旅行中に現地の人と意気投合し仲良くなったとします。
そして一緒に食事をするためにレストランに入ったとします。
そこであなたはトイレに行きたくなり、自分の持ち物を意気投合した中国人に「ちょっとトイレに行ってくるので、私の荷物を見ていて!」とお願いして席を立ちます。
あなたが用を足して席に戻ってくると、間違いなく中国人とともになたの荷物はなくなっているでしょう。
日本人の感覚からすると、絶対にありえないことなのです。
しかしそれはあなたが日本人であって、日本の道徳価値で判断したことが間違いの発端でしかないのです。あなたにとってその中国人は「現地での友人となった人」という関係に当たるのでしょうが、中国人からすれば、「馬鹿な日本人」でしかないのです。
中国人はグワシン(関係)を重視する民族?
人が多すぎる中国人においてはグワシン(関係)社会が存在するのです。
つまり最も大切なグアシン(関係)は家族や仲間であり、その関係を自己人(ズージーレン)といいます。この反対の概念を外人(ワイレン)といい、中間を熟人(シューレン)といいます。
中国人にとって一番信用できるのが自己人の関係に入っている人間関係で、その関係は自らの命を懸けても相手を尊重するというくらい重宝しています。
我々日本人が中国人とコラボするときには必ずこの関係が成り立っているかどうかも確認しながらことを進めていくことがベストな状態といえます。
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