仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)とは?
ビットコインキャッシュ(BCH)はビットコイン(BTC)からハードフォークによって派生した仮想通貨です。仮想通貨の時価総額ランキングでは常に5位以内に入っているという超人気通貨です。ではなぜビットコイン(BTC)から分裂したのでしょう。
ビットコイン(BTC)が抱える問題点とは?
ビットコイン(BTC)が抱える根本的問題として、「スケーラビリティ」が存在します。スケーラビリティの問題を解説する前に、ビットコイン(BTC)の仕組みを簡単におさらいしてみましょう。ビットコイン(BTC)には当然のことながらブロックチェーンという技術が使われています。ブロックチェーンは通貨としての取引内容などを記録して収めた「ブロック」という塊をチェーンとして次々につないでいく構造になっています。つまりブロック内の暗号化された情報を処理していくことで取引が成立していく仕組みになります。
この処理作業を「マイニング(採掘)」といい、マイニングの成果報酬として成功者に新しいビットコイン(BTC)が発行されます。そしてこの報酬額が2019年6月時点で12.5BTCとなっています。本来ビットコイン(BTC)では、ブロック一つに対して1MBの容量が与えられていました。しかし、その取引量が増加してくるとブロック内のデータ容量が大きくなりすぎ、当然の結果として、処理速度が遅くなります。すると、取引や送金がスムーズに処理できなくなります。これはビットコイン(BTC)が本来持っているメリットと相反する結果が引き起こされるということになります。これがスケーラビリティの問題です。
この問題を解決する方法として二つの提案がなされました。それが「Segwit(セグウィット)」と「Big Block(ビックブロック)」です。
セグウィットとはSegregated Witnessの略で、ブロックチェーン上のデータを圧縮する技術です。データを圧縮することで取引処理がスムーズに演算されることになります。
セグウィットとは仮想通貨の永久的分裂を伴わない「ソフトフォーク」つまり、旧バージョンと互換性を伴う内容となります。
変ってビッグブロックとは永久的な分裂を伴う「ハードフォーク」つまり旧バージョンとは全く違った通貨としての歩みがスタートするということになります。
そしてこのビットコインキャッシュ(BCH)は後者のビッグブロックを選択したのです。
ビットコインキャッシュ(BCH)の特徴
ビットコインキャッシュ(BCH)はハードフォークした結果、内臓容量が8MBと、ビットコイン(BTC)の1MBを大きく上回ることになりました。そしてビットコイン(BTC)から派生したアルトコインとしては最も規模が大きな存在と成長しています。
2019年6月現在の時価総額は堂々の4位という実績です。
ここでビットコインキャッシュ(BCH)の概略を確認してみましょう。
通貨名 | ビットコインキャッシュ |
通貨単位 | BCH |
時価総額 | 8,038億円 |
発行上限 | 2100万枚 |
時価総額ランク | 第4位 |
ビットコインキャッシュ(BCH)の今後
ビットコインキャッシュがビットコインと分裂するとき、業界内ではかなりの騒動が起こりました。そしてその結果多くの支持者を味方につけたビットコインキャッシュ(BCH)は大きく時価総額を上昇させました。その後すぐに改めて分裂するという結果になります。その分裂したコインがビットコインキャッシュ(BCHABC)ビットコインSV(BSV)です。
ビットコインは実は結構多くの分裂を繰り返しています。その中でもビットコインキャッシュ(BCH)の時価総額が最大となっています。そういった多くの支持者に支えらているビットコインキャッシュ(BCH)の存在は、今後も安定した存在であり続けることは違いないでしょう。
この記事へのコメントはありません。