【退職】ハラスメント被害にあったら

退職は円満退社とは限らない

退職とは常に円満退社ばかりとは限りません。退職するとは組織から出ていくことを意味するので、やはり何かしらのわだかまりというものが発生するのです。
そんな中、送別会をしてくれるような良好な関係であればいいのですが、中にはイジメやセクハラ・パワハラ等のハラスメント被害を受け続けている従業員も少なからず存在するのです。そういった従業員にとって、退職という言葉が自らの口から出せないほどの恐怖に支配されていることもあるのです。例えばその従業員の無知に付け込み、様々なペナルティを押し付けてくる上司や経営者は結構多く存在しているのです。

ハラスメント被害相談件数

厚労省ホームページによると、都道府県労働局などに寄せられるハラスメント被害の相談件数は年々増加傾向にあり、平成30年においては8万件をこえるという状態となっています。
それほどまでにハラスメント被害が深刻化しているのです。
職場のいじめに関しては、いじめを未然に防ぐことを常に考える必要のある教職員の間でも発生しています。神戸の小学校では教員が寄ってたかって一人の教員をいじめ、マスコミを騒がせたことは記憶に新しいことです。

退職する勇気すらない

そういった立場に置かれている従業員の多くは、若かったり無知であったりする人が多く、普通の人からすれば明らかに違法行為であっても、彼等は仕方なく受け入れていることも多いものです。
なぜそうなるかといえば、やはり「恐怖」なのです。
上司、経営者は恐怖を植え付け、その恐怖心は被害者の中でどんどん大きくなるのです。
恐怖とは増幅するもので、脳科学的見地からいうと、恐怖を与え続けられると、脳の器官である「偏桃体」という部位が損傷を受け、精神的に不安定となることも指摘されています。この恐怖という感情は原始の時代から人間に存在し、恐怖という感情が湧くから、その恐怖(の場所)には近づかないようにしてきたのです。
例えばある場所で蛇に噛まれたとしましょう。その場所は蛇に噛まれたという経験が強烈に脳に刻まれ、その場所には二度と近づかないようになります。
恐怖とは人間がこれまで先祖代々遺伝子を受け継ぐことを可能とさせた生存競争の中で発達した機能ともいえるのです。

恐怖はアンカリングされる

恐怖は生存するうえで最も大切な感情の一つであるため、アンカリング(記憶)されやすい感情といえるのです。そして、その対象を想像しただけで、偏桃体が活性化し、血液にはコルチゾールなどのストレスホルモンが大量に分泌されます。また血中の活性酸素も増大し、想像しているだけで、体内の器官が自身の発する猛毒ホルモンによって攻撃されるという悪循環に陥ります。したがって、ネガティブな状態が続くと、とにかく疲労が抜けないということになるのです。

ネガティブな感情は人生を破壊する

上記のような生活をずっと続けていると人はどうなるでしょう?
もちろん同じ年代の人よりも老化が進み、体の機能が衰えるのも速くなるのです。
またネガティブな思考は常に否定的な態度・対応を生じさせるので、何をやっても悪循環といった生活が続きます。そういった生活を送り続けることによって、最終的には人生が崩壊する可能性もあるのです。

一人で悩むより相談でしょ!

働くということは「法律行為」なのです。
法律があるから企業が経営を続けることができ、また従業員もお給料をいただくことが可能となるのです。また人と人とのつながりにおいても民法等で規定されており、当然経営者と従業員の関係も法律で細かく規定されているのです。
そして離職することは従業員の確固たる権利なのだということを忘れないようにすべきです。そして退職の意思通知は無期雇用の社員であれば締め日から二週間前までに行えばよいことになっています。
しかし、恐怖で退職の意思表示ができない人は、退職の専門家に相談することが必要となるでしょう。
恐怖に支配されているなら、一人で悩むのは辞めて即刻プロに相談したいものです。


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