北朝鮮委員長との面会
30日トランプ大統領が北朝鮮の領域に初めて足を踏み入れました。これは米国歴代大統領として初の快挙となるそうです。
歴史は激変する
ひと昔前までは旧西側諸国のリーダーである米国大統領自身が、北朝鮮の領域に足を踏み入れるなどということは考えられもしなかったに違いありません。これはトランプ大統領の類稀なる「Deal」の才能に寄るところがありそうです。
トランプ外交の特殊性
本来首脳同士の会談というのは、互いの外交筋から水面下で交渉が始まり、お互いの日程と意見や要求を調整しながら進めていくことが常識となています。しかし、この類稀なる特別な才能の持ち主であるトランプ大統領はこの会談を「Twitter」での自身の発信から実現させたようです。
After some very important meetings, including my meeting with President Xi of China, I will be leaving Japan for South Korea (with President Moon). While there, if Chairman Kim of North Korea sees this, I would meet him at the Border/DMZ just to shake his hand and say Hello(?)!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2019年6月28日
Bloomberg(ブルームバーグ)によると、この提案に金委員長は驚いたようだが、トランプ大統領の行動を賞賛したと報道しています。
これほどまでにTwitterを有効利用する政治家は稀でしょう。しかし、このTwitterを使いすぎることで、市場の混乱をも招いていることを考えると、メリットもデメリットも米国大統領の発言だけに非常に大きなものとなります。そしてデメリットであれば先日お伝えした「週末リスク」の加速につながります。
北朝鮮のこれから
北朝鮮は今後市場を解放していくとの見解があります。いずれは中国と同じような形での市場開放を目指すのでしょうが、北朝鮮の可能性は未知数です。
世界一の貧困国であるため、国民の生活レベル向上への欲求は計り知れないと思われます。
また北朝鮮の女性は出産率も高く、今後の人口ボーナスでも経済的期待は大きいようです。
市場への参加としては当初であれば日本からの直接投資は厳しいと思われますが、いずれ国内証券会社の数社は投資銘柄を販売しだすと思いますので、楽しみです。
いずれにせよ、このトランプという男が世界地図を塗り替える可能性を持っていることに疑いの余地はないのでしょう。
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