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【就職】内定取り消しあるある!その理由と対処法 

「就活の苦労が実り希望の会社から内定をもらえた!」との思いでワクワクしている方へ。実は本当に入社するまで油断をしてはいけません。実は就職の内定とは取り消される可能性があるのです。それもこの処分は意外と多いのです。そもそも労働者と比べると圧倒的に力の強い企業からの一方的な内定取消は許されるのか?など、就活生にとって内定取消への疑問は多いと思います。そんな疑問について考えてみましょう。

内定取消は法的に許されるのか?

企業から内定をもらった時点ではまだ勤めている訳ではありません。「だから許されるのか?」と考えてしまいがちですが、そうではありません。内定をもらった時点で、卒業後にその企業で働くことという「約束」を交わしているのです。つまり「入社日以降から雇用する」という「契約」を交わしていることになるのです。したがって「内定取消」という処分は「解雇」と同じ扱いになってしまうのです。

実は内定取消をするにあたって企業は厚生労働省が策定する「労働契約の終了に関するルール」を厳守する義務があります。

  • 人員削減の必要性人員削減措置の実施が不況、経営不振などによる企業経営上の十分な必要性に基づいていること

  • 解雇回避の努力
    配置転換、希望退職者の募集など他の手段によって解雇回避のために努力したこと
  • 人選の合理性
    整理解雇の対象者を決める基準が客観的、合理的で、その運用も公正であること
    解雇手続の妥当性
  • 労働組合または労働者に対して、解雇の必要性とその時期、規模・方法について納得を得るために説明を行うこと

         引用元 厚生労働省HP 労働契約の終了に関するルールル                   

企業側が上記のルールに違反している場合は、当然として内定取消は認められません。したがって上記以外の理由における内定取消は違法となる可能性が高いのです。つまり「不当解雇」に当たる可能性が高いということです。

「内定取消」は合法的なものが多い

実は内定取消の理由は雇用される側、いわゆる学生や応募者に理由があることが多いのです。以下に見てみましょう。

  • 卒業するにあたっての単位が不足し留年したため
  • 内定通知に対する返信が無く音信不通の状態が続く
  • 当人の病気や事故による容体が悪化し就業困難な状態となる
  • 提出物に学歴詐称などの違法行為が発覚する
  • SNSで違法行為や不適切な言動を投稿する

いかがですか?以上の内容は、通常無くはない理由だと思われませんか?

近頃は企業の人事担当が応募者のFacebookなどのSNSをチェックし過激な発言や違法行為をチェックしているともいわれています。だからSNSへの投稿は公序良俗に違反するような内容や言動は慎むべきなのです。

企業側の理由とは

企業側の理由とは、上記に記載している通り、経営環境の悪化が上がられます。そもそも日本における労働者の権利は非常に重く、企業は経営努力をすることなしに解雇をすることが不可能です。そういった中で、解雇せざるを得ない状況といえば、急激な経営環境の悪化 が挙げられるのです。

パンデミックが起こす連鎖倒産

三月に入り世界中の企業が急激な経営環境の悪化に苦しんでいるのです。二月まで過去最高の株高を享受していた日米の株式市場を見てもお分かりの通り、三月の株価下落率はリーマンショック級といっても過言ではありません。

また国内GDPの減退が激しく調整した数値でもマイナス6.3パーセントという、壮絶な下落率が発生しているのです。

このパンデミックは最初に旅行産業を直撃しました。世界中の人たちの移動が極端に制限される中、旅行産業の経営状態は壊滅的な状態となっています。次に鉄道や航空をはじめとする運輸関連の企業も大幅に業績が悪化しているのです。

リーマンショックの再来か

リーマンショックの時は全国で多くの企業が、企業側の都合で内定取消を実行しました。その時は各メディアにも企業名が公表され、それらの企業は社会的制裁を科されました。しかし、企業にとってさらなる経費の増加に伴い、企業自体が倒産することを防ぐ義務があります。

このパンデミックは多くの企業を経営難へ突き落す威力を十分に秘めています。実際に内定取消の決定を下す企業は増えており、社会問題化となりつつあります。また、入社式の延期を決定する企業も現れだしています。

そんな中で不安を抱える今年の新卒者は大勢いることでしょう。

まとめ

自己の軽率な行動が理由である人は仕方がありませんが、内定取消を受けてしまったが、心当たりがないという人は学校を通して理由を通知してもらいましょう。また直接会社側との交渉を行うこともありでしょう。

しかし、現実問題として一度取消を受けてしまったからには、仮にその決定が覆って無事入社できたとしても、肩身が狭い思いをする可能性も高くなります。最も大切なことはあなた自身の市場価値を高めることなのです。就職はそのことを達成するための一つの選択に過ぎず、内定取消を受けてしまったとしてもあなたの人生が終わったわけではないのです。

ドラッカーがいうように、現代は企業の寿命よりも人の人生のほうがはるかに長い時代になったのです。これまでの人生と比べてもさらに4倍、5倍と続く社会人としての人生はまだ始まったばかりです。学校での学びは終了しましたが、社会人としての学び、人としての学びは今後も続くのです。

あなたが最も強みとしているスキルや特技をさらに伸ばし、社会人としてのリテラシーをさらに高める努力を怠るわけにはいかないのです。

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