令和元年まで世界経済は大きく発展し、特に米国で失業率が過去最低を記録したり、米国株が過去最高を記録するなど、過去最高が出揃うほど勢いをつけていましたが、令和二年に入り一気に経済が崩壊寸前まで突入しそうな勢いになっています。
経営判断の厳しい時代へ
一気に襲ってきた経済危機によって世界中の企業が厳しい経営判断を強いられることになりました。
実際に企業で従業員として勤めているうちは、それほど厳しさが身に染みないでしょう。会社の傘で守られれいる従業員にとって内心は「暇になってきたから楽じゃないか?」などと考えている人も大いに違いありません。これまで過去の経済危機のときにリストラにあった人たちも、自分自身の身に降りかかるとは思っていなかったとの意見が大半を占めているのです。
ましてや倒産する企業に勤めていた人などは、当日の朝のワイドショーで自分の会社が倒産したという情報を聞いて驚いた人もいるくらいです。
それほど、経営陣とその他従業員との危機意識の差は大きなものなのです。
また今回の経済危機においては、疫病の流行によるところなので自宅待機でのテレワークが推奨されています。そんな中で自分はテレワークで仕事にアクセスできているから大丈夫との意識も高いでしょうが、企業としては従業員の顔が見えない分、冷静にその人材が本当に必要かどうかを選別している最中ともいえるのです。つまり、テレワークの最中であってもリストラが進んでいるのです。
働き方が根本的に替わろうとしている時代へ
これまでの時代は特に際立った成果を出さなくても、出勤しているだけで周囲の環境に隠れることができたために、大きくマイナスの評価を受けることも少なかったと言えます。会議においても特に発言や提案をしない、ただ参加しているだけの人材であっても、ただその存在感でなんとなく必要と思われてきたというような環境に甘んじることができたと言えます。
そんな生温い職場環境がここへきて大きく変化しようとしているのです。
テレワークであれば成果ベースで評価されるため、これまでとは正反対の働き方が求められることになるのです。
またネット会議などが開催されれば討論に対して明確に参加できていないと次からは呼ばれなくなる可能性が高まります。
つまり、これまでなんとなく職場で過ごしてきた人にとってはとてつもない危機的状況となってくるのです。
在宅ワークと言えばタイムカードを刻印しての勤務とはならないことも多いでしょう。必要な情報だけが会社から与えられて、その与えられた情報をもとに自分自身の独創性を加えて新たな価値を産み出し会社へ提出するといった内容が多いはずです。
そういった働き方が求められている中では、これまでなんとなく勤めてきた人にとっては仕事の進め方がさっぱりわからないといったことになるに違いないのです。
従業員も企業を選ぶ時代へ
これまで懸命に結果を求めていた人にとっては、実は自分自身の価値を大きく高めることができる時代がきたといってもいいでしょう。
これまで好況ということで、周囲との大きな差が広がりにくかった社内評価において、今後は本当に必要かどうかを企業が選別する時がきたからです。
逆に言えば本当に評価をしてくれる企業、本当の結果を重視してくれる企業をあなた自身が選別することが可能となった時代ともいえるのです。
就職難にこそあえて転職も考えてみる
もしあなたが本当に実力があるのならば、就職難な今こそ逆にチャンスと言えます。各企業は今後自社の生き残りをかけて真剣勝負に打って出ざるを得ないのです。そんな中、これまでの生温い環境で勤め慣れている従業員を退職に追いやれば、実際に残った従業員では使える人材がほとんどいないことに気づく場合もあるのです。
もしあなたが実力者なのであれば今の会社からリストラされることはないでしょう。そして残った人材を見渡して、この陣容であれば仕事が捗りそうと思うなら残留もいいでしょうし、その逆であればぜひ別の会社に応募してみるのもお勧めなのです。
転職ごっこで自分のスキルを棚卸し
転職活動するということは、これまで自分自身が社会人として身に付けたスキルの棚卸しをするということにもなります。
職務経歴はもとより、数々の資格など、履歴書や職務経歴書には社会人としてのあなたのアバターがテキストベースで記載されるということなのです。
そんな履歴書や職務経歴書に「書くことがない」というような人は、残念ながら今の会社に生涯しがみつくより他はないでしょう。それがあなたがこれまでどのように生きてきたかということの証なのですから、書くことがないというのであれば絶対に他社には映ることが不可能だからです。
しかし、着実に力をつけてきたのであれば間違いなくそういった書類に自分自身の成果を表すことができるはずなので自信を持つべきなのです。
従業員としての顧客は誰か
転職することは、あなたの市場価値の真価を労働市場に問うということに他なりません。あなた自身が労働市場においての商品となるのです。そしてその商品を手に入れる存在が、顧客である企業なのです。
つまり労働者の顧客とは企業に他ならないということなのです。
企業が求める価値とは、企業の顧客であるユーザーなど、その企業から商品やサービスを購入する人たちを差すのです。そのユーザーの欲求を満たす企業、つまり市場から求められる企業がその世界で生き残ることができる企業tおなります。
しかし、企業は生き物ではありません。企業が生み出す商品やサービスはそこの企業に勤めている従業員や関係者が産み出しているものなのです。
つまり、企業を通じて社会に貢献することができる人材は労働市場から引く手数多となることは間違い無いのです。
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