仮採用はお見合い期間
就活している人にとっては、採用通知を受け取ることは天にも昇る気分でしょう。
採用通知を受け取ることが、自分の就活の終焉を迎えたと思ってしまうものです。
しかし、ここで気を付けておかなければなりません。
その採用通知はあくまでも「仮採用」ということです。したがって採用通知を受けたからといって安心すべきではありません。
この仮採用はあくまでも「お見合い期間」とみるべきなのです。
では、この仮採用期間にどのような点を注意すべきなのでしょう。
仮採用時に確認する点
仮採用で企業が最も重視する点は、被採用者(以下登録者とする)の能力をみます。企業が求める能力とは、ずばり「周囲との円滑なコミュニケーションが図れるか?」を言う点です。
「えっ?業務能力じゃないの?」
との問いが聞こえてきそうですが、業務能力は入社したての登録者に求めるものではありません。短期間でその登録者の業務能力を確認する方法は、会話の中で確認できるものなのです。
指導者が語る説明を、登録者がどのような形で理解しているかは、会話をすれば一番早いのです。
円滑なコミュニケーションが最も大切
会社で最も重視されるのはチームワークです。業務は個人プレーで行うべきものではないからです。
できる人、意識高い系の人がおりいりやすい点が「実力でしょ?」ということなのですが、会社は組織で運用していくものです。したがって一人だけ個人プレーに走る人がいると、組織がバラバラになる可能性があるのです。もし、そういう人なのであればぜひ「個人事業主」として個人で起業することをお勧めします。
また逆に、いつも終業時間ばかり気することも控えたほうがいいでしょう。そういった登録者は、労働時間問題を抱えやすいという疑いを抱かれがちになります。
会社だけが採点者ではない
通常「就活」というと、会社が人を品定めするといったイメージがありますが、それは「とんでもない!」ということです。
実はこの仮採用期間が「お見合い期間」である理由は、登録者も企業を品定めする必要がある期間なのです。
企業によってはどうしても「登録者」の信条に沿わないところも存在します。
したがって、登録者も、入社した企業が自分の感性に合ってるかどうかを確認する必要があるのです。
入社がゴールではない
学生の間は、大学入学がゴールとされてきました。実は入学を勝手にゴールと決めているのは、予備校や学習塾であって、あなた自身のゴールはもっと先なのです。その後、大学へ行ったら就職がゴールという雰囲気に包まれる。だから、とにかく妥協してでも入社を勝ち取ろうとする。
実はその考え方が企業と求職者とのミスマッチを生み出す原因の一つなのです。求職者はとにかく拾ってもらおうと必死になって自己アピールします。いい子でいようとするあまり、本当に大切なことを見逃すことが多いのです。
入社はゴールではありません。本当は入社はスタートでしかないのです。だから入社したが合わないのであれば、辞退することも「あり」なのです。
また日本の風土では、すぐに退職してしまうと次への印象が悪くなりがちなので、三年程度我慢して自分自身のスキルを高め、次の会社へ転職か、またはいっそ起業するぐらいの気構えを持つべきなのです。
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