投資をするときは経済ニュースのチェックをする人が大半です。経済環境、いわゆるファンダメンタルズを考えるにあたっての情報はニュースで得るのが最も簡単だからです。
しかし、本来FXにおいてニュースのチェックはする必要はないのです。その理由を解説しますのでご参考にしていただければ幸いです。
経済ニュースはポジショントーク
経済ニュースは国家や団体のポジショントークが多いのは有名です。例えばどこかのトップが行った会見においての発言は、当然そのトップが所属する組織に不利益を与えないような形で行われることになるのです。
例えば日銀の黒田総裁の会見を考えてみましょう。黒田総裁が「もう打つ手なしでーす!」などと絶対に言うわけがないのです。これは組織のトップとして後ろに引けない立場からくる発言なのです。このことは日銀だけでなくFRBや企業のトップについても言えることなのです。ソフトバンクの決算発表で孫社長も絶対にそんなことを言うはずがないことは当然なのです。
経済ニュースはフェイクニュース
フェイクニュースとは「嘘のニュース」ということです。すべてが嘘というわけでは決してありません。しかし、先述のポジショントークと同じく真実を的確に言い表せているわけではないということを意味します。ニュースはどうしても主観的判断が入り込む余地があります。例えば先日ドイツ銀行株がさらに急落したときの情報源として、今回のオプションを行使しないというドイツ銀行の経営判断を早とちりして「倒産危機」といったフェイクニュースが世界を駆け巡ったからだといわれています。
こういった勘違いは特に経済ニュースでは起こりやすく、特にポジションを持っている人にとっては自分の資産に直撃する内容のニュースであるため、早とちりすることも多いのです。
経済ニュースで相場観がブレる
FXは通貨の相対価値です。したがってニュースでユーロが下落しているといっても他の通貨もすべて道連れになることは限りなく低いのです。
経済ニュースを見ることで最も大きな影響は、その通貨への固定観念が植え付けられることになってしまうということです。
経済ニュースがポジショントークであり、フェイクニュースも含まれているということを前提に考えてみるととても恐ろしいことなのです。
先ほどチェックした経済記事がもしフェイクだったら、、。自分のエントリー根拠としていたものがフェイクなのですから、相場は真逆に動く可能性が高いということなのです。
FXはチャートが命
FXはチャートが命といっても過言ではありません。だからそのチャートも単純なものではなく、ボリンジャーバンドにマルチタイムフレームを合わせたほうが絶対に勝ちやすくなるのです。
相場はサポートとレジスタンスが有効となる場面が多いのです。今回の暴落においては無意味だった時もありますが、基本的には有効となるときのほうが多いのです。
さらにそのサポレジラインを突破するほどの勢いがあるのであればさらに伸びやすいという習性もチャートから見て取れるのです。
FXを始めるのであればまずはチャートのパターンになれることから始めましょう。きっとサポレジラインがハッキリと見えてくる時が来るはずですから。
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