ドラッカー経営

理想のリーダーとは

セリ
セリ

私も後輩を持つ身として、ちょっとしたリーダーを任されているから、もっと頑張らなきゃって思うんだけど、なんとなく自信が持てなくて。

ははは。セリもある意味うちの会社じゃちょっとしたベテランだもんな。

マーク
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セリ
セリ

そうよっ!いずれは御局様よっo(`ω´ )o

まあ、そう怒るなよ( ^ω^ )

マーク
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セリ
セリ

でもリーダーってやっぱりある程度のカリスマ性が必要だと思うのよ。説得力があって、自信が漲っているというか。

おっと、セリ。ちょっと待って。
ドラッカーはリーダーシップにカリスマ性など全く必要ないと言っているよ。

マーク
マーク
セリ
セリ

えっ?カリスマ性はいらないの?

ああ。カリスマ性とは関係がないといっている。リーダーシップにリーダー的資質は必要ないともいっている。そして、リーダーシップとはそんな神秘的なものではなく、平凡で退屈なものなのだと断言している。

マーク
マーク
セリ
セリ

平凡で退屈なもの?

ああ。ドラッカーがいうリーダーシップとは、人を惹きつける資質ではないと。そんなものは煽動的資質だと喝破されている。またリーダーシップとは、仲間をつくり人に影響を与えることでもないと断定している。そのような心根は「セールスマンシップだ。」とね。

マーク
マーク
セリ
セリ

確かに、顧客や社内のメンバーとの仲の良さを強調する上司はいるよね。正直、聞きたくもないのにどれだけ仲がいいかをしつこく喋ってくるからうざくって。すごい自己満足の世界だわ。

うん。その人は勘違いしているかもしれないんだ。自分がリーダーシップではなく、必死でセールスマンシップに則って行動しているかもしれないことを知らずにね。

マーク
マーク
セリ
セリ

なんだか可哀想ね。

いいかい?リーダーシップとは仕事が定義するんだ。

マーク
マーク
セリ
セリ

仕事が定義する?

そう。効果的なリーダーシップの基礎とは、組織の使命を考え抜くことから始まる。そしてそれをチームに目に見える形で明確に定義し、確率する能力のことだ。
そしてリーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、そしてそれを維持する者がそれに値する。

マーク
マーク
セリ
セリ

そういうことか!リーダーシップって組織行動の基礎的な基となるものなのね。

そうだ。だから優れたリーダーは強力な部下を求めるんだ。部下の手柄が自分の手柄と捉える者こそ本当のリーダーだとドラッカーはいう。だから部下を必死に激励し、部下を誇りとするんだ。かの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは自らのお墓に「己より賢き者を近づける術知りたる者、ここに眠る」と刻んだんだ。これこそ真のリーダーたるカーネギーだからこそ出来たことなのだと思う。普通の指導者なら己の実績を刻むだろうからね。

マーク
マーク
セリ
セリ

すごいわね。カーネギーってひとの器の大きさがよくわかる気がするわ。

だろ?
ではリーダーたるもの、どういったことから部下を見るのかを考えてみよう。

マーク
マーク
セリ
セリ

お願いします。

真に厳しいリーダー、つまり一流の人間をつくる上司とは、部下がよくできるだろうはずのことから考えるんだ。そしてその部下が本当にそのことを行うことを要求するんだ。上司とは成果を求めるんだ。

マーク
マーク
セリ
セリ

なるほど。リーダーとは厳しいものなのね。

ああ。メンタルが弱いリーダーだとどうしてもセールスマンシップに走ってしまう所以だよ。
また厳しくてもダメな上司もいる。
それは弱みばかりに目を向ける上司だ。こういった上司に対して、ドラッカーは間違っているだけでなく、無責任だと斬り捨てている。そして上司たるものは、組織に対して、部下一人ひとりの強みを可能な限り生かす責任を訴えている。リーダーとは部下に対して、彼らの強みを最大限に引き出す責任があるんだとね。

マーク
マーク
セリ
セリ

私はどうしてもセールスマンシップに走ってしまいそう。

それじゃリーダーとしては失格なんだ。リーダーとは部下の強みを生かして、各人に成果を要求する存在であるべきなんだ。だから彼らのご機嫌取りになってはいけないんだ。
何ができるかを最初に問わなければ、貢献してもらえるものよりも遥かに低い水準で我慢しなくてはいけないと。成果をあげることを初めから免除してしまうことになりかねないとだ。

マーク
マーク
セリ
セリ

なるほど。そういえばドラッカーは成果に集中する法則よね。

そうだよ。だから厳しいプロフェッショナルであるリーダーは、高い目標を掲げるんだ。そしてそれを実現することを要求するんだ。誰が正しいかということではなく、何が正しいかという視点でものを考える。頭の良さではなく、真摯さを大切にするんだ。ドラッカーはこの「真摯さ」に欠けるものを徹底的に失格者としている。それがどんなに人好きで、人助けが上手で、人づきあいが達者で有能で、頭が良くても上司として、また紳士として不適格だと喝破しているんだ。

マーク
マーク
セリ
セリ

リーダーに求められるものとは真摯さをベースにして組織を成果達成へと導く能力ということね。
あまりにも厳しすぎると信頼を失うか心配だわ。

大丈夫。信頼するということについてもドラッカーは語っている。
信頼することは上司を好きになることではないと。また常に同意できることでもないとね。
リーダーのいうことが真意であると確信を持てることこそ、信頼するということなんだ。そしてそれは、「真摯さ」という本当に古臭い物に対する確信からもたらされることなんだよ。

マーク
マーク
セリ
セリ

そうか。信頼に対する見方が変わった気がする。

信頼がない限り従うものはいないんだ。
ドラッカーはこういっている。
そもそもリーダーについての唯一の定義が、従う者がいるということだと。
そしてそういった真のリーダーは、人間のエネルギーとビジョンを創造することが自らの役割であると理解しているんだといっているんだ。

マーク
マーク
セリ
セリ

やはりリーダーシップにおいても「真摯さ」が本当に大切なのね。今までの私はセールスマンシップに則っていたような気がする。これからは少しずつ変われそうな気がする。
マーク、ありがとう。

頑張れよ。まずは無理せず、思考体系をしっかり整えることが最優先だからね。ドラッカーをともに学んでいこう。

マーク
マーク

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