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米国経済は下降線?
米中貿易戦争真っただ中ということで、先月の米国経済の通信簿は弱さが広まっているようです。G20ではトランプ大統領と習近平国家主席が会談を行い、そこで話し合われた内容はそれまでお互いの担当者レベルで話し合われてきた内容とさほど変わらなかったため、市場は引き続き警戒感を保ちながら、しかし、交渉決裂という最悪の事態は避けられたようなので、今後おそってくるであろう「リセッション」を前に資産を可能な限り拡大させようと躍起になっている様子が、市場には見え隠れします。
ヨーロッパとの軋轢
EUでは社会主義的指導者も生まれアメリカとの軋轢が日増しに高まる状態のようです。保護貿易に対して警鐘を鳴らす知識人も多く、もちろんそういった内容はアメリカの政府関係者もよく理解しているはずです。しかし、アメリカの政策は「America first」とトランプ大統領が叫んだように、世界の警察の座をおりて、自国第一主義で歩む決意しているはずなので、保護主義だろうと何だろうと、アメリカ第一主義は貫き通すはずでしょう。そんなスーパージャイアン的存在のアメリカに対抗できるのはこれまでは中国が期待されていましたが、この貿易戦争で完膚なきまでにたたかれ気味なので、あと残るはEUだと思いたいのですが、こちらもドイツ経済がボロボロなので、期待薄なのでしょう。
「弱体化」しているといっても国内は好調
米国経済が弱りを見せているといっても、国内ではいまだに消費意欲は強いようです。今後、自国経済を過保護なまでに守り通そうとするトランプ大統領の発言で、米国内の経済はしばらくは順調のような感じでしょうが、イギリスのブレグジットが待つ秋には米国経済もどうなるのでしょうか?
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