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G20で為替はどうなるか?

リスクオフ加速

FOMC声明後ドル売り円買いが加速しています。今月初めの米国雇用統計で思いもよらないほどの米国経済の弱体化がその火付け役です。パウエルFRB議長がいままで絶対に引き下がらなかった「利上げ」への執念が、今月の雇用統計の結果を受けて燃え尽きたようにも思えます。慣性の法則は人間心理のも適用されるようです。一度大きく動き出した相場を止められるのは動揺を払しょくする大きな安心感しか無いのでしょう。

政治的緊張も後押し

米中問題に世界が大きく揺れている最中に、中東でのタンカー爆撃事件や香港デモといった歴史の教科書に載ってしまうような大きな事件が続発しました。米国はイランとの戦争準備が整っているなどという報道もされていたようです。「大きなボラティリティを欲している金融市場の声を反映してのリップサービスなのか?」そんな疑いをも思い抱いてしまうくらい火花まみれの世相です。

G20で米中首脳会談で何が議論されるのか?

習近平国家主席がG20へ出席するために来日するという報道が流れました。先週まではトランプ大統領からの「ツイート口撃」が降り注ぐ中においても寡黙を貫いていた習近平国家主席。トランプという男はディールということにかけては正真正銘の「天才」なのかもしれないほど中国の逃げ道をふさいでいったような手の打ちようでした。そしてようやく中国は動き出しました。習近平が北朝鮮の金主席と会談したのちのことです。G20にはせめて北朝鮮核カードくらいは手土産として持ってきたいというような下心さへ感じさせる、。今回の訪朝でした。
習主席は6月29日(土)にトランプ大統領と会談するとのことです。
この会談で何が交わされるのでしょう?
ファーウェイ問題は当然のことながら、お互いの今後の覇権がかかっている会談なので、生半可な結果では済まされないと思います。金融戦争であればやはりアメリカに一日の長があるでしょうが、それに対抗する中国の「レアアース砲」は炸裂するのか?香港、台湾問題まで話は広がるのか?一歩間違えば世界大戦に発展しかねない今回のサミット。目が離せません。

G20後週明けのの為替相場に要注意

この会議の内容が経済界へ波及するのは週明けの月曜日となります。結果いかんでは月曜にのオセアニア時間から壮絶な円高が進行することも考えられます。また無事お互いが言い分を飲むというありえないくらい素晴らしい結果にでもならない限り、円安になることは無いのでしょう。
とにかく週明けが勝負となるようです。

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