人の記憶はあやふやでいい加減
人は覚えたことを忘れてしまう生き物です。
記憶とは不完全なものなのです。例えばあなたが事故のシーンを目の前で目撃したとしましょう。数分後、その場に到着した警察からあなたは事故当時の印象を聞かれるとします。頼りはあなたの記憶ということです。
結論から言うと警察からの質問される言葉や聞かれ方で、あなたの回答は変わることが現カリフォルニア大のロフタス教授の実験で分かっています。例えば
当たった時、窓は割れてましたか? |
激突した時、窓は割れてましたか? |
実際に事故当時窓は割れていない設定でも、「激突」などという激しいイメージを導くキーワードを使うと目撃者は「割れてました。」と言ってしまう傾向にあるのです。それほど人の記憶はあやふやなのです。
人は忘れやすい生き物
人の記憶は長続きしません。
いま覚えたと思っている記憶さへ20分もすれば多くの記憶が無くなっています。ではどれほどの記憶が無くなっているのでしょう。
この実験を行った心理学者が過去にいるのです。ドイツの心理学者でヘルマン・エビングハウスで、彼の実験は無意味な音節を記憶させ、時間とともにどれだけ忘れるかを数値化しました。
- 20分後には42%忘れる
- 1時間後には56%忘れる
- 1日後には67%忘れる
- 7日後には77%忘れる
- 31日後には79%忘れる
もちろんここで使用された単語は無意味なもので、記憶しにくいものですが、学習するとは、はじめは無意味とも思えることを頭に詰め込む作業も多いので参考に値する数値になるといえます。
学習は一度で終わらせない
人は忘れる生き物なので、必ず復習が必要となります。
しかし、社会人ともなれば時間が限られるため、アウトプットをしながら復習するといった方法が効率的です。それは例えば、職場で話したり、ブログに書いてみるといった方法です。アウトプットすることにより、自分が理解できていないことが浮き彫りされます。
あやふやであればうまく表現できなくなるからです。そのあやふやなところをもう一度復習することが効率の良い学習法といえます。
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