ファンダメンタルズ分析

週刊ポンド円研究ーポンド円徹底攻略<令和7年8月第1週>

 

今週の動き

今週も相変わらず「200円」という大台には届かず、これまでのレジスタンスラインで見事に跳ね返されたポンド円でした。ドル円を見てみると、一週間の間ずっと上昇し続け木曜日には150円台に乗せたのですが、週末の金曜日に行われた「雇用統計」等の重要指標の値が若干弱触れた結果として一気に3円程度円高へ触れました。米国ではそろそろ失業率も上昇しているという点で、これまで高止まりしていた金利も見直す時期が来ているのかもしれません(右図:OANDAさんより)ただ、週間ではドルが最強で次に円が続いています。この力関係が来週はどうなるのでしょうか?

世界の動き

トランプ政権の関税政策によって、これまで為替の世界とは全く違うフェイズに入ったことは確かなようです。つまり不確定要素があまりにも多すぎるため、いつ何時「急騰・急落」が起こるかわからないという不安材料が常に存在しています。またこの関税政策の本当の目的が「対中貿易」に関するもので、中国封じ込めが本来の目的だと語る識者もいます。そういった中、日本にとっての最大貿易国である米国と中国との超巨大経済圏を抱える超大国の間で揺れ動く日本の政治的判断がどれほど大変なものだろうかということは疑う余地がありません。

日本の動き

日本国内では物の価格が毎月上昇している最中で、物価上昇は止まりそうにありません。ただ、植田日銀は変わらず「金利据え置き」の判断を下しています。米国も変わらずの金利政策を続けており、二国間の金利幅に変化はありません。そういった中で国内物価が上昇を続けている現状に国民生活が圧迫されている状況です。この物価高をどうコントロールしているかが日銀総裁及び財務省の腕次第ともいえそうです。

猛者のポジション

ここにきて面白い展開となりだしています。「円買い」が若干減少しているのですが、ポンドはドルに対して相当な額が売り込まれていることがわかります。つまりGBPUSDにおいて、ドル高方向へ進行中ということになります。ともに前週と比べても「建玉数」は上昇しており、さらにポンド安、ドル高が加速しているともいえそうです。

経済指標チェック

月曜日 イギリス休場
火曜日 nikkeiサービス業PMI(日本)、サービス業購買部協会景気指数(米国)、ISM非製造業指数(米国)
水曜日 原油在庫(米国)
木曜日 政策金利発表(英国)、失業保険申請件数(米国)
金曜日 特になし

今週は英国の政策金利が発表される予定となっています。英国において近頃指標の弱さが目立っているようで、来週の発表は「利下げ」に動くとの観測が強いようです。つまり更なるポンド安が期待できそうです。ポンド関連のトレードは大きく動く可能性があるので引き続き注目していきましょう。

 

 

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