ファンダメンタルズ分析

週刊ポンド円研究-ポンド円徹底攻略

今週の動き

今週は月曜日から米国の経済指標が異常なほどハイスコアをたたき出したため、ドル円が一気に円安へと動き出しました。その影響を受け、週足で上から抑えていたトレンドラインを抜けていくといった状態となりました。筆者はその時、この指標にこれほど価格を押し上げ続ける力はあるのか?と疑問を抱きましたが、やはりその不安は的中し、そのご価格はトレンドラインの内側へと戻ってきました。やはりこのトレンドラインを抜けるにはまだもう少しの時間と、さらに大きな経済イベントが必要なのかもしれません。加えてOANDAさんの世界主要通貨の強弱を確認してみても、特に資源国通貨が強いというわけでもなく、欧州通貨が強いというわけでもなくといった状態が続いております。しかも我らがポンドと円の位置が下位でさまよっているという点も価格の変化が少ないという理由となっています。

世界の動き

週末になり再び米中の緊張感は一気に高まりました。ブルームバーグによりますと、トランプ氏は週主席と会談するつもりだが、それより先に、中国は米国との合意の大部分を違反していると強い非難を発しています。ようやく収まりかけていた米中の緊張感は再び高まり、その影響が週明けに大きく出てくる可能性も否めない状況となっています。週明けは特に株とドルの動きに注目した方がよいでしょう。

日本経済は?

日本経済を振り返ってみると、今週の金曜日に発表された東京都の消費者物価指数は3.4ポイントと、相変わらず高止まりしており、消費者の生活を圧迫しています。日本の物価高は世界と違って、需要はさほど高くないが、供給が全く追い付いていないということからによるものだと思われるので、やはり日本の政治は落第傾向にあるといっても過言ではないのでしょう。

猛者のポジション

外為どっとコムさんより猛者のポジションを確認してみましょう。円は売りポジションが若干増加しており、先週よりも売りが大きくなっている傾向にあるようです。ポンドに関しては、買いポジションが売りポジションよりも数倍膨れ上がっているようで、ドルに対してポンド高の傾向になっているようです。この流れが加速すれば、ポンド円のチャートは上へ上昇する可能性が高いと予想されます。

世界のトレーダーポジション

OANDAさんのポジションを拝見しましょう。こちらはポンド円のポジションですが、ポンドロングに結構な損失が発生していることがわかります。しかし、先ほどみた猛者たちのポジションから考えるに、この右上の損失部分は来週にはいくらか改善される傾向が見られます。そうなると価格は再びトレンドライン上弦を目指すことが考えられます。しかし、大きな経済指標の発表が無いのであれば、その上限が利確ポイントとなりまた価格は元の位置まで戻ってくることも想定しておく方がよいでしょう。さらに、来週の金曜日は世界一の経済指標と言っても過言ではない米国の雇用統計が待っています。この指標の結果次第で、これまでの三角持ち合い状態から一気にどちらかへブレイクしていくことも考えられます。とにかく来週は経済指標から目が離せません。

経済指標のチェック

月曜日:ISM製造業購買担当者景気指数(米国)

火曜日:FRBパウエル議長発言(米国)、JOLTS求職(米国)

水曜日:Nikkeiサービス業PMI(日本)、ADP非農業部門雇用者数(米国)、ISM非製造業指数(米国)、原油在庫(米国)

木曜日:失業保険申請件数(米国)

金曜日:雇用統計(米国)

 

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