今週の動き
ポンドに関しては、経済指標は強弱入り乱れの状態で、PMI数値は高かったがその他は想定内かもしくは弱い数値が発表され、先週末にチャート上を上から抑えていたトレンドラインを一時大きく上抜けしたのですが、今週末に近づくにつれトレンドラインへ引き戻される状況となりました。ただ、この形状をよく見ると、抜けたトレンドラインへ綺麗に戻ってきた価格は、実は来週には大きく上へ弾けそうな形状でもあります。
反対に日足のドル円チャートを見てみると、赤いラインに上から下からと抑えられている形状に気づきます。この形を見ても来週のドル円はこの赤いラインの間を上下するのだろうと予想することができそうです。
今週の世界の動き
今週は残念ながら日米貿易関税について、赤沢大臣が何度も渡米したが結局収穫が全くなかったようで、トランプ大統領からとうとう「交渉打ち切り」的な発言がなされました。この関税が決定されると日本の自動車産業はかなり厳しい状況に陥ることが想定されます。この決定は日本の株式に大きな影響を与えるでしょう。
日本の動き
日本では参院選挙戦が開始されました。これまで数十年日本の政治をけん引してきた「自公連立政権」。この連立政権が行ってきた政治は日本国民にとってどうだったのだろうという点について、これまで以上に多くの国民が関心を寄せている選挙とも言えます。また若年層もたくさん政治に興味を持つようになり、伝統ある既存政党もこれまで以上に政策をブラッシュアップしなければ、存続の危機にさらされる可能性が非常に高まってきているとも言えます。この参院選で新興政党が大きな力をつけるのであれば、マーケットにも非常に大きな影響を与えることが想定されるためウォッチが必要です。
猛者のポジション
上記は「外為どっとコム」さんより引用させてもらいました「IMMポジション」です。これを拝見すると、円の買い越しが増加していることがわかります。これは非常に興味深いところでもあります。またポンドに関しては買いポジションが大きく低下し、逆に売りポジションが増加しているとのことです。これは、週明けから下落基調だったポンドの様子をよく物語っています。さて、今週末はどのようなポジションがとられているのでしょう?火曜日の発表は要チェックです。
経済指標のチェック
今週は金曜日が米国の独立記念日で休場だったため、チャートは木曜日が非常に大きく動きました。来週の指標をチェックしてみましょう。
月曜日:鉱工業生産(日本)
火曜日:消費者物価指数(米国)
水曜日:消費者物価指数(英国)、生産者物価指数(米国)、
木曜日:コア小売売上高(米国)、フィラデルフィア連銀製造業景況指数(米国)、小売売上高(米国)
金曜日:全国コアCPI(日本)
今週はその他中国もGDPの発表を控えているため大きな値動きが期待できそうです。
この記事へのコメントはありません。