損大利小が素人にありがちな結果
投資は「損小利大」を求められますが、素人ほど「損小利大」が難しいものです。どうしてもエントリーに自信が無いために少し利益が出た段階で、その利益を失うことに恐怖を感じ、たかだか数PIPSで利確してしまうことも多いでしょう。
ではなぜそんな行動をとってしまうのでしょう。
人は損失を避ける傾向性が強い動物である
人は損失を回避しようとする心理傾向が強く、そのために状況によって判断基準が変わってしまうのです。このことを「プロスペクト理論」といい、ノーベル賞を受賞した理論でもあります。
つまり、常に損失を回避しようとする心理傾向にあるために、マイナスの状態を非常に嫌がり少しでも利益となるとその利益を手放したくなくなるのです。また逆に、損失を被っているときは、その損失を確定させることが非常に苦痛となり、なかなか決断ができないため、そのままどんどん損失が膨らんで、一発退場という人も非常に多いのが相場の世界なのです。
過去、多くの人がバブル時に高値で購入した株券を、結局崩壊後も持ち続け、半額以下まで下落した株券を「塩漬け」という状況でほったらかしにしてしまうほど、「損失を確定することへの恐怖」の支配されていることがよくわかります。
素人ほどチャートが伸びきったところでエントリーしてしまう
素人がなぜエントリーポイントに自信が無いかと言うと、かなりの高確率でローソク足やMA(Moving Average)が伸びきったところでエントリーしてしまう傾向が強いため、その後の巻き戻しに遭遇する確率が非常に高いということも理由として挙げられるでしょう。
チャートは波動を描くものです。そして波ができたら巻き戻しが起こるものです。これは売り買いの攻防が行われている証拠なのです。だから、素人から見て、楽にエントリーできそうなポイントとは、ベテランから見れば「利確」ポイントとなっており、結局素人がベテランの養分となってしまうようなポイントなのです。
チャート上で、MAが収束するタイミングを逃すな
実は素人からすれば方向感がつかみにくいポイント、つまり、MA(Moving Average)が収束するポイントがベテランたちの格好のエントリーポイントとなっているのです。
素人から見れば方向感が見えないポイントがMAの収束地点であるが、さらに上位時間足で方向性を捉えているベテランから見れ方向性はハッキリ見えているのです。だからチャートを見るときは常に上位時間足がどのようになっているかを細かくチェックし、そしてその通貨ペアの経済状況、つまりファンダメンタルズを調べる必要があるのです。
レンジの上下地点も素人にとっては味方となる
1時間や4時間での明確なレンジ帯があれば、素人にとってはそのレンジ帯の上下ポイントは格好のエントリーポイントになる可能性が高いので見逃してはいけません。
それが右肩上がりなのか右肩下がりなのかということはさておいて、そのレンジ帯にトレンドラインや水平線を引いて、その線に接するタイミングでエントリーすると結構勝率は上がるものです。
その時に注意すべきは、さらに上位足でのトレンドはロングなのかショートなのかの確認はすべきで、上位時間足で切り下げ続けているのであれば、レンジ帯丈夫でショートすると利益は出やすいし、上位時間足が切り上げているのであれば、レンジ帯下部でロングエントリーすれば利益は非常に出しやすい傾向が強いです。
結論
素人はエントリーポイントを徹底的に見極める訓練をして、無駄なエントリーは極力避けるよう注意しましょう。
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