トレードスタイルの有効性
世の中には大きく分けて3つのトレードスタイルが存在するといっても過言ではないでしょう。それは以下のようなタイプに分けられます。
- スキャルピングトレード
- デイトレード
- スイングトレード
それぞれのメリットとデメリットを簡単に確認しておきましょう。
スキャルピングトレード
ポジション保有時間が数秒から数分という、とても短時間で勝負する手法です。ローソク足が描き出すチャートの値動きをじっくり観察し、そのローソク足が出れば次はどのようなローソク足が出現するだろうかということを、テクニカル手法を用いて分析します。勝負する時間足は5分足や1分足です。ファンダメンタルズ分析はあまり入り込む余地はなさそうです。しかし、それだけの短時間での勝負なので、エントリーの際のロットやレバレッジはかなり大きめになる傾向にあります。したがって逆行したときは一気にマイナスが膨れ上がる危険性もあります。
デイトレード
ポジションの保有時間は数分から1日以下。その日のうちに勝負を決する傾向にあります。基本的にはチャートを30分や1時間という時間軸で捉えており、水平線やトレンドライン、MAなどといったテクニカルを重要視する傾向は強ようです。モニタリングする時間足は日足くらいから順に時間足を下げていき実際の戦場は5分足や15分足と言えます。しかし、スキャルピングトレードとは違い、市場参加の時間が長くなるためにファンダメンタルズの影響を受けやすく、エントリー前には経済カレンダーなど大まかなファンダメンタルズの確認は必須といえそうです。
スイングトレード
ポジションの保有期間は1日以上から数週間、またはそれ以上という長さのトレードです。大口の投資家はこの手法がメインといってもいいでしょう。この手法はローソク足から情報を得るというようなテクニカル的ではなく、ファンダメンタルズを徹底的に分析し値動きの方向性を予見するというような手法といえます。政治状況にも大いに影響されるため、新聞やSNSなどでの情報収集は必須といえそうです。また基本的にはレバレッジも低い傾向にあります。モニタリングする時間足は基本的に4時間足以上です。サラリーマンなどのようにずっとモニターを監視できないような人、つまりFXを副業として隙間時間で行うような場合には相性が良いといえそうです。
末永く相場に向き合うためには
FXのような投資の世界では90%以上の人が退場していくという、かなり過酷な世界です。そのような中で、自分自身にとってどの手法が向いているのかは人それぞれです。東京時間、欧州時間、ニューヨーク時間の始まりあたりといった、値動きが大きくなることが予測される時間帯にゆっくりとエントリーできるような人であれば、スキャルピングやデイトレードが向いているかもしません。しかし、朝から夜までみっちり働いているようなサラリーマンのような人であれば、隙間時間でファンダメンタルズの分析を行い、その分析結果を帰宅後にスイングトレードを用いて、小ロット、小レバレッジで運用するというような手法が向いているといえます。つまり、どの手法が素晴らしいというような優劣は一切存在しないため、自分自身のライフスタイルに適した手法を用いることがいいといえます。
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