トレード入門

FXにおいて負けトレードを減らす方法

なぜ初心者が負けやすいのか?

FXトレード初心者にとって、トレードにおいての勝利はとてつもなくうれしい事であり、気持ちを大きくしてくれる出来事であるともいえます。しかし、初心者はやはりこの逆である「負け」のトレードを経験することの方が多いのではないでしょうか?

まず初歩中の初歩として考えられるのが、トレードの方向を間違えるということです。これは現在の監視チャートではMAや水平線も抜けて、さらにその場所まで戻ってきたというトレードにおいては鉄板場面という場所でのエントリーです。その場でエントリーするもなぜか逆行してしまいロスカットせざるを得なくなるという経験はあるのではないでしょうか?その理由は監視時間よりさらに大きな時間軸でチャートを確認してみると、実はそこはさらに大きなMAや大きな時間軸の水平線やトレンドラインが邪魔しているポイントだったということが多々あるのです。だからチャートを見るときは必ず「週足」から確認しましょう。週足で水平線やトレンドラインが引けるならそのラインに価格が近づいたら必ずと言っていいほど跳ね返されるポイントだと認識しておきましょう。

損切設定したPIPS数がその通貨に適応していない

エントリーするときには「損切」するポイントも併せて設定することは、損失を大きくしないためにも必要なことです。そして世間でよく聞かれるPIPS数は「20PIPS」といわれています。

しかし、この設定は正しいのでしょうか?例えば通常はドル円とポンド円ではポンド円の方がボラティリティ(変動幅)が高いし、ましてやGOLDなんかと比較しようものならその差は凄まじいものになります。つまり通貨ペアによってボラティリティが異なるため、その通貨ペアにふさわしい損切幅を設定する必要があるということなのです。通常ドルストレート(ドルとのペア通貨)は流通量が高い為ボラティリティは低い傾向にあります。その中でも世界一の流通量を誇る「ユーロ/ドル」ではボラティリティは低めといえます。だから「ドル/円」や「ユーロ/ドル」で20PIPSに設定するのであれば(日本人はドル/円トレードが大半)、ポンド円では例えば30PIPSやボラティリティが高いときは40PIPSくらいの幅が必要になってくるときもあるのです。図で解説してみましょう。

上図は「ポンド/円」チャートです。図の上部分に描かれている親指ポイント(赤の逆三角形)は、MAを下へ抜けてのMAまで戻りという「売りエントリー」の鉄板場所ともいえるポイントです。しかし、下から青い25MAに当たった点でエントリーした場合、そのあとの価格がMAをさらに下から上へ抜けてその上の1時間で引ける水平線に跳ね返されるまで約27PIPSもあるのです。ということは20PIPSで設定していたら損切ラインを優に超えているということになります。目線は正解だったのにその時に損切りしてしまっているため、気が滅入ってしまいその後のエントリーは見送ることになるでしょう。

トレード手法に正解などない

トレード手法は十人十色で、各自様々です。だから基礎が大切だし、基本がわかっていないとエントリー中に自信が無くなってきてすぐに損切ボタンをクリックしてしまうのです。

トレードは無機質な作業です。だからダウ理論やエリオット波動、そして水平線やトレンドラインといった基礎中の基礎が鉄板になってくるのです。自分の戦場としている通貨ペアのチャートをよく確認し、その通貨ペアの癖によくなじみ、デモ口座で結構なのでその通貨ペアのトレードを本番同様の視点で行うこと。そうすることでさらに有効なエントリーポイントが理解できるようになるし、損失を抱える時間も徐々に少なくなってくるものです。

初心者はまずはデモ口座で値動きの方向性と、どこからどこまでの値幅を取りに行っているトレードなのかを見極める訓練を徹底しましょう。そうすることによって、含み損を極力抑えられるエントリーポイントを見つけられるようになり、エントリー中の不安が少なくなってくるでしょう。

 

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