今週の値動き
今週はポンド円の値動きがあまりなく、ドル円の値動きの方が大きかった状況です。通貨強弱チャートを見てみると一週間を通して、円とポンドでワンツーフィニッシュという状況であるため、こういった値動きとなったのでしょう。やはり為替は通貨の強弱を見ながらエントリーをするのが最も効率が良いのですが、それを見極めるのも難しいものです。円とポンドが強いという状況が続く限り大きな利益は難しいかもしれません(画像:OANDAさんより)。
ドル円の動きは?
ドル円は相変わらず、過去の週足でトリプルボトムを付けた140円に引き寄せられるように円高方向へ進んでいます。この140円という価格帯が現在のファンダメンタルズ状況では最も居心地がいいのでしょうか?来週は米国に関してはさほど大きなイベントが期待できないためこの価格帯をずるずる推移する可能性は非常に高いといえそうです。
ポンド円は?
ポンド円も特に変化が無く、週足の大きな三角持ち合いの中を現在は下落傾向の最中となっています。現在は上弦から約1/3程度に陣取っているため、しばらくはもみ合いながら徐々に下弦を目指すと思われます。その中で先述のように、ポンドも円も他通貨よりも強めの状況であるため、この通貨ペアのボラティリティは普段ほど大きくないと考えられます。
世界は様子見ムード?
いまだにくすぶっている「トランプ関税」の中、世界の市場はある意味「様子見ムード」なのかもしれません。さすがに巨大な資金を動かすトレーダーたちにとって、米国大統領のバズーカ砲は一瞬でファンダメンタルズを真逆の方へひっくり返す力があるため、うかうかとしていられないというのが現状なのでしょう。しばらくは大きな値動きは無いのかもしれません。
日本経済は?
来週は日本経済に関する指標がいくつか発表されます。やはり、増税が続く傾向が高い日本において経済が強くなるという望みは限りなく低いでしょう。税を財源とする公務員や外郭団体がどんどん肥大化していくため、国民はますますじり貧となっていくと思われます。こう見ていくと、ある意味政府と国民との間で戦争中ともいえるほど日本経済の成長率は世界で類を見ないほどの低さとなっているのも納得がいくものです。
猛者のポジション
こちらは「外為どっとコム」さんよりお借りしているIMMポジションです。円はドルに対して若干「売り」が先行しているため、ドル円はやはり140円の方向へ下落する可能性が高いことが考えられます。一方、ポンドもドルに対して若干「売り」が先行しているようなので、ポンド/ドルも下方向へ値動きが進む傾向にあるようです。つまり、ポンド円にとっては大きな値動きが期待できそうにないともいえそうです。
世界のトレーダーポジション
こちらはOANNDAさんの口座でエントリーされているポジションの一覧です。こう見ると、ロングポジションが根雪のようにたまっているのがよくわかります。ただ、現段階では大きな指標がなさそうなので、このままの状態でポジションを保持するトレーダーも多いことが想定されます。
経済指標のチェック
月曜日:休日(英国、米国)
火曜日:コアCPI(日本)、消費者信頼感指数(米国)
水曜日:特になし
木曜日:FOMC(米国)、国内総生産(米国)、失業保険申請件数(米国)
金曜日:原油在庫(米国)、失業率(日本)、鉱工業生産(日本)、小売業販売額(日本)、コアPCE物価指数(米国)、個人消費支 出価格指数コア
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