ファンダメンタルズ分析

週刊ポンド円研究ーポンド円徹底攻略<令和7年7月第4週>

今週の動き

今週のポンド円は週の始値と終値がほぼ同額という結果に終わりました。つまり、一週間かけてほぼレンジという形で推移したことになります。これはポンドと円の力関係があまり開いていないということになりそうです。

上記はOANDAさんの通貨強弱表ですが、確かにポンドとドルの弱さが際立っていることがわかります。この表を眺めてみると、欧州通貨が弱いのではなく、ポンドが弱いだけということも理解できます。

世界の動き

日米関税交渉がようやく決定したとのことで政権は喜んでいますが、どちらかというと日本が圧倒的不利な条件ではないのか?というような疑問が沸き上がる内容でした。今後の日米貿易交渉がどのような展開になっていくのかが見ものです。さらに今週は日本と米国で非常に大きな経済指標が立て続けに発表されます。この結果で大きくチャートが動くかもしれません。要注目ですね。

日本の動き

日本では参院選が終了しようやく政界に平穏が訪れようとしていますが、とにかく少数与党という結果に終わったために、今後の政権運用が不安定となりかねません。このような不安定な政権を石破首相はどのようにかじ取りしていくのかが注目です。また、週明け月曜日にもしかしたら首相が交代するという電撃ニュースが流れるかもしれないので、国内政治の不安定さは引き続きおわまらないように思えます。

猛者のポジション

米国の猛者はこの状況をどのように見ているのでしょう?

上記は外為どっとコムさんのポジション表ですが、実は週明けの発表ではドルに対しての「円買い」増加しているのがわかります。反対にポンドの「買い」が大きく減少しています。このような関係から今週のポンドの弱さの理由がわかります。今週金曜日には猛者たちのポジションはどのような形で展開してるのでしょうか?火曜日の発表に注目です。

経済指標のチェック

月曜日 特になし
火曜日 消費者信頼感指数(米国)、JOLTS求職(米国)
水曜日 ADP非農業部門雇用者数(米国)、国内総生産(米国)、原油在庫量(米国)
木曜日 FOMC声明(米国)、政策金利発表(米国)、鉱工業生産(日本)、政策金利発表(日本)、日銀記者会見(日本)、小売業販売額(日本)、失業保険申請件数(米国)、コアPCE物価指数(米国)
金曜日 失業率(日本)、雇用統計(米国)、ISM製造業購買担当者景気指数(米国)

今週は日米においてとにかく大きな指標発表が控えています。米国も日本も政策金利は据え置きの可能性が非常に高いが、米国ではその他の指標が今後の政策金利決定への非常に重要な条件となる可能性も秘めています。発表内容は必ずチェックしたいものです。

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