ファンダメンタルズ分析

週刊ポンド円研究-ポンド円徹底攻略

今週の値動き

今週のポンドはドルや円に対して強さが目立ち、とうとうポンド円チャート週足のトレンドラインを上抜けしましたね。ポンドとは打って変わってドルは相変わらず不安定な値動きを繰り返し、結局ある程度のレンジの中を上下しています。いま結構勢いをあげているポンドは今後どのような値動きが想定されるのか考えていきましょう。

今週の世界の動き

イランとイスラエルの停戦が報道され原油価格が一気に下がりました。その影響を受けてかNikkeiは今週再び4万円の大台に乗せましたね。また、トランプ大統領からガザ戦争についても来週には停戦合意に達するのでは?との発言が出ているそうで、マーケットのボラティリティは低くなると考えてもよさそうでしょう。ただ一方でトランプ大統領が次のFRB議長を「利下げ」を望む人物を指名する可能性が高いという発言をしたことを受け、今後ドルにとっては下げ圧力が強まる可能性が非常に高いと言えましょう。

日本の動き

日本は相変わらず米国との関税交渉がまとまらないようで、赤沢大臣は足しげく渡米しては成果をあげれない状態が続いています。また我が国の総理が、どうもコミュ障なのか各国の首脳とうまく連携が取れていないようです。外交は今後の日本の命運を決定することが多い為、上手に対応して欲しいものです。また日本の経済指標はさらに高いスコアをたたき出す傾向が強く、物価高による市民生活の圧迫が心配されます。いまの現状が続けば、CPI関連の指標は引き続き高い値を推移する可能性が非常に高いと考えられます。

猛者のポジション

上記は「外為どっとコム」さんからお借りしたIMMポジションの図です。左が円で右がポンドとなります。円は先週より「買い」ポジションが増大しているということです。つまり、ドルよりも値上がりする傾向があるため、円高傾向に振れやすいと考えられます。逆にポンドが対ドルで「買い」が減少しているため、来週についてはポンドの上昇に歯止めがかかる可能性が高いと考えられます。結局ポンド円にとっては、また週足のトレンドラインあたりへと価格が戻ってくる可能性が強いと考えられますので、ショート目線でチャートを眺めてみるとエントリーポイントをつかみやすいと考えられます。やはり200円の大台はなかなか超えることは難しいのかもしれません。

経済指標のチェック

ここで来週の主要な経済指標をチェックしてみたいと思います。

月曜日:鉱工業生産(日本)、国内総生産(英国)

火曜日:日銀短観(日本)、パウエル議長発言(米国)、製造業購買管理者指数(米国)、JOLTS求職(米国)

水曜日:ADP非農業部門雇用者数(米国)、原油在庫(米国)

木曜日:Nikkeiサービス業PMI(日本)、雇用統計(米国)、ISM非製造業指数(米国)

金曜日:米国休場

来週の金曜日は米国が独立記念日の為休場となるので、前日の木曜日が雇用統計の発表となります。いまアメリカの政権側とFRB側での今後の金利についての思惑が違うためどのような指標結果が出るのか楽しみです。このまま強い経済指標が続くようなら金利を下げることは難しいのでしょうが、もし弱い指標が続くのであれば「利下げ」の可能性は非常に高くなります。つまり大きなトレードチャンスが再びめぐってくる可能性が高まっているともいえるのです。市場参加者にとってボラティリティは命ともいえるものです。来週もいくらかのボラティリティを期待してチャートとにらめっこしたいと思います。

 

 

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