今週の動き
左がポンド円の週足、右がドル円の4時間足チャートになります。ポンド円はもう少しで三角持ち合いを上ぶれするチャンスでしたが、なんと見事にトレンドラインに抑えられている感じとなりました。反対にドル円は4時間足チャートでは円安が進んだような形となっています。ただ、チャートの左を見てみると、実は前回高値や前回の三尊の重要ポイントで抑えられた形となっています。
今週の世界の動き
今週はイスラエルとイランの戦争が激化する形となっています。その影響で原油価格が一気に高騰しています。さらに戦争となると金が高値で推移しやすいと考えられます。また、これまで「有事の円買い」と言われていた流れが、現在は「有事のドル買い」となっており、円は売られやすくなっています。これは岸田政権辺りから如実にこういった流れが加速していると考えられます。また英国に関してはインフレ懸念が浮上しているようで、再びポンドが強くなっているようです。
日本経済について
日本経済も物価指数は高値で推移している状況ですが、日本では金融政策ではなく財政政策が強烈なため、金利を上げる以上に税金がとられている状況です。消費税が10%というと物価上昇率にさらに10%上乗せで考えてみてもいいかもしれません。それほど日本では消費行動が難しいと考えられます。つまり、消費は今後どんどん抑えられる傾向にあるのではないかと考えられます。
猛者のポジション
上記表は外為どっとコムさんのIMMポジション表です。この表を見るに円買いが徐々に減少していることがわかります。つまり米国の猛者は円から離れているのが見て取れます。逆にポンドは今週は一気に買いが膨らんだようです。つまりポンド高の傾向が強い方向へ動くことが考えられます。つまりポンド円で考えると来週には週足のトレンドラインを上にぶち破る可能性が非常に高まってきたといえるでしょう。
経済指標のチェック
月曜日:Nikkeiサービス業PMI(日本)、製造業購買管理者指数(米国)、サービス業購買部協会景気指数(米国)、中古住宅販売戸数(米国)
火曜日:日銀コアCPI(日本)、消費者信頼感指数(米国)、FRBパウエル議長発言(米国)
水曜日:FRBパウエル議長発言(米国)、新築住宅販売戸数(米国)、原油在庫量(米国)
木曜日:国内総生産(米国)、失業保険申請件数(米国)
金曜日:失業率(日本)、小売業販売額(日本)、コアPCE物価指数(米国)、個人消費支出価格指数コア(米国)
この記事へのコメントはありません。