米国の金利上昇に伴い株価が大きく揺さぶられた
10月11日からの日経株価。
ここにきて各メディアではあるキーワードが頻発しました。
そのキーワードとは『VIX指数』です。
VIX指数とは「ボラティリティ・インデックス(Volarility Index)」の略で、
別名「恐怖指数」ともいわれ、将来の投資家心理を表したものといわれます。
VIX指数は投資家の恐怖心理を示すといわれます。
この指数が高ければ高いほど投資家の心理状況は、
相場の先行きに不透明さを感じていると考えられています。
そういった状況からVIX指数は別名「恐怖指数」といわれています。
このVIXという言葉の意味を確認してみましょう。
まずは「ボラティリティ」という単語ですが
辞書によると「揮発性」「落ち着きがないこと」とあります。
この用語がそのまま金融用語としても利用され
相場に落ち着きがない様を表すということです。
だから株価の値動きが激しい相場であれば
「今週はボラティリティが大きいね。」などという会話が交わされたりします。
逆に株価の値動きが小さいと
「今日はボラティリティが小さいね。」となります。
ボラティリティが荒い相場では当然株価が乱高下します。
利益確定を出す投資家や損切りせざるを得ない状況に追い込まれた
投資家が多発し出すため、投資家たちの感情はナーバスになりやすいのでしょう。
このような背景もあって、ボラティリティの大きさは投資家心理と密接していると考えられています。
しかし、「将来の投資家心理」を知る方法だと言い切るためであれば
今までの解説は過去のデータを元にした単なる昔話ということになります。
そこで注目したいのがVIX指数は「オプション取引」を元に算出されているという点です。
オプション市場や先物市場は、株式市場の先行指標と捉えられています。
例えば「オプション市場が上がったね。」となると「日経平均も上がったよ。」という流れになると考えられています。
逆に「オプション市場が下がったね。」となると「日経平均も下がるじゃない?」ということになります。
さらに言い換えると「オプション市場の値動きが激しくなってきたね!」という状況になると
「株式市場も荒くなるんじゃない?」という構図が想定されます。
したがって、オプション市場のボラティリティ が大きくなっていれば、
投資家たちの心理では「将来、相場が大きく動きそうだぜ!」と予想し身構え出すと考えられます。
そこでこの理論で算出されるVIX指数が、将来の投資家心理を表す指標として参照されているのです。
VIX指数の現在値はネットで簡単に閲覧できます。
STOCK BRAINさんのホームページにはリアルタイムの情報が満載なのでオススメです。
ちなみにこの指数を利用するための見方を確認してみましょう。
2008年のリーマンショックではこの指数が80を超えました。
株はその後に大きく売られています。
2018年2月の株価下落時は40に迫る勢いで上昇しました。
しかし、今回は米国の利上げ等も織り込み済みで
市場関係者の予想がつきやすい状況のようで25程度でした。
10月12日の夜、アメリカ時間での株式市場の動向により
週明けがどのような反応を示すかは不透明ですが、
身構えは必要となりそうです。
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