大多数のトレーダーは、チャートに何本かの移動平均線を設定しています。移動平均線とは、チャート上のローソク足何本かの平均をを線で表したもので、主に「短期・中期・長期」のように、時間軸をずらして表示します。
移動平均線の種類
チャートで移動平均線を使用する際には、先述の通り「短期、中期、長期」の時間軸に沿って設定するのが普通です。
- 短期=20本、21本、25本
- 中期=75本、84本、90本
- 長期=100本、150本、200本
移動平均線をチャート上で表してみよう
では早速移動平均線をチャート上に表してみましょう。
設定は例えば短期20、中期75、長期200としてみます。さらに短期20本であれば、5分足チャートに240本を表示させれば、そのまま1時間足の移動平均線が同時に表示されることになりますので、筆者は通常この4本の移動平均線を活用しています。
※5分足で20MAであれば、1時間は5分が12個集まったもの。つまり20本×12個で240MAとなります。
このチャートは「ポンド円」の30分足を表示したものです。トレードする際の事前準備としてトレンドラインを引いていますが、よく見ると、価格が赤い移動平均線(この場合は200MA)で、見事に上に下にと跳ね返されているのが分かります。これが移動平均線を使う上での最も基本的な使い方です。
更に移動平均線の傾きがその通貨ペアのトレンドを表しています。移動平均線が上向きであればそのトレンドは上昇中ということを表し、また下向きであればトレンドは下落中ということになります。
つまり、エントリーをする際は「買い」で攻めた方が優位なのか、「売り」でエントリーしたほうが勝ちやすいのかが理解できるのです。
移動平均線を使う時の注意点
移動平均線は時間が進むにつれてその価格を追いかけていくため、今と未来では表示のされ方が違っていることが多々あります。つまり「リペイント」される際に、想像していたより違って表示されるのです。
例えばある移動平均線に近づいてきたから、そのラインに当たるまで待ってからエントリーしようと構えていたら、その手前で大きく反転しエントリーチャンスを逃すというようなことが多々発生するのです。そしてさらに時間が経てば、実はその反転ポイントに移動平均線からくっついていったということになるのです。つまり「リペイント」されるのです。
こういった事から移動平均線は、水平線やトレンドラインよりも使い方は若干難しいかもしれませんが、それが短期足チャートで中期、長期の移動平均線への接触であれば有効性は多いに増大するのです。
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