ファンダメンタルズ分析

週間ポンド円研究-ポンド円徹底攻略

欧州通貨と円がとにかく強い!

「ブラック・マンデー」の恐怖に包まれながら月曜日を迎えたが、実際には壮絶な状態にはならなかった市場。そんな中、相互関税が一時中断という情報がでた途端に株価は急上昇。「いってこい」の状態となっています。そんな中、関税が一時中断されなかった相手国があります。中国です。トランプ政権は中国に対して120%を超える関税を課した状態です。とにかく、現在は米中経済戦争が勃発したといっても過言ではない状態なのです。そのような中、中国の代理変数と言われる「オセアニア通貨」は米国の発信に合わせて急騰・急落を繰り返しており、エントリーするのは躊躇される状態となっております。そんな中、ユーロが異常に強い状態となっており、次いで英国ポンドと円も強さを誇っています。つまり、欧州通貨と円の通貨ペアでのエントリーが非常にやりにくい状態となっています。独り勝ち状態のユーロであればまだしも、ポンドとは非常に拮抗している状態となっているため、値動きが非常に限られていました。つまり、「ポンド円」という銘柄でのエントリーは今週は非常にやりにくかったというのが現実でした。

各通貨インデックスを確認

ドル、円、ユーロ、ポンドのそれぞれ週足チャートを用意させていただきました。上左がドルインデックス、上右が円インデックス、左下がユーロインデックスで右下がポンドインデックスです。左上のドルは急騰しては急落し、ある一定の価格に非常に強いサポートラインが存在していることがよくわかります。しかし、すでに200MAを大きく割っており、テクニカルで考えるなら、一旦200MAまで大きく戻したあとエリオット第3波で大きく下落する可能性が非常に高いと思われます。つまり、もっと弱くなる可能性は非常に高いと思われます。また、左下のユーロは大きな「逆三尊」を形成したのちの急騰を迎え前回の最高値まで到達しているため、一旦レンジが続くことを想定しておく方が良いのではないでしょうか?また、右下のポンドもユーロ同様上昇のトレンドが継続しており、ユーロよりも安定した上昇が続いております。今週は大きく下落傾向ですが、過去の最高値もすでに軽く更新しているため、天井知らずの押し目買いが続く可能性は非常に強いと考えられます。最後に右上の円ですが、円は円。過去の高値から比べればはるかに価値は下がっており、半分以下となっています。しかし、ドルが下落をするたびに円は強さを取り戻しつつあることがチャートからよくわかります。ちょっと型崩れの「逆三尊」を経過して上昇傾向にありますが、その上から覆いかぶさるように降りてくる「200MA」が上値を抑えてくるでしょう。そうなったとき「ポンド円」トレードは面白みを見せるかもしれません。

米国猛者たちのポジション

上図は外為どっとコムさんからお借りした「IMM通貨先物ポジション」です。今回は非常に興味深い動きがありました。円は先週よりも大きく買い越されているのです。逆にポンドは二週続けての売り越しという結果となっています。つまり、今週の強弱の様相は来週になると逆転してくる可能性が強いのかもしれないということが言えそうです。

トレーダーたちのポジション

こちらは世界展開しているOANDAさんのポジションですが、オープンポジションをご覧ください。実は非常に多くの「ロング」がすでに高値で捕まっていることがよくわかります。つまり、彼らが耐えられないくらいの下落を味わいだすと一気に「売り注文」が発生する可能性があることも心に留めておく必要があるような状況です。

次の値動きを考える

ではここで来週の経済カレンダーをチェックしてみましょう。

月曜日:鉱工業生産(日本)

火曜日:重要指標無し

水曜日:消費者物価指数(英国)、コア小売売上高(米国)、原油在庫(米国)、

木曜日:パウエル議長発言(米国)、フィラデルフィア連銀製造業景気指数(米国)

金曜日:全国コアCPI(日本)、全国消費者物価指数(日本)

現在の値動きの原因を把握すべき

現在の値動きの元凶はズバリ、米国発の政治的要因であることには間違いありません。つまり、経済指標の強弱という普段のセオリーが一気に吹っ飛ぶということも大いにあり得るのです。このような状況は市場に長時間資金をさらしておくことが非常にリスキーということにほかなりません。つまり、ポジションを持ったまま寝るなどと言うことはとても恐ろしい事なのです。日本の昼は米国の夜ということで、昼間にポジションを持ったままチャートから離れるのであれば、1時間に一度はチャートを確認することをお勧めします。さらにニュースを逐一チェックする臆病さも必要な局面と言えるでしょう。ここでおすすめのニュースサイトでは、あらゆるニュースサイトの情報を逐一発信してくれるので非常に便利です。ご活用ください。

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