煮え切らない値動きが続く
今週のポンド円は193,60円と192,00円くらいの間、約160Pipsという広くはないレンジの中を上下に移動していたという結果でした。5分足で確認してみると200MAを挟んで上下に振られ、週末の価格は週の始値くらいの位置まで戻っています。つまり、結果としては一週間を通して値動きがほぼ無かったという結果に終わりました。これが意味するところは「スイングトレード」以上のトレードを行う比較的長期目線トレーダーたちにとっては、全く面白みのない値動きとなっていることを意味します。
なぜ値動きが乏しいのか
先日FRBが発表した「米国金利」ですが、結局は据え置きとなりました。その後に開かれた日銀の政策金利ですが、こちらも据え置きが植田総裁の口から発せられました。つまり、ともに発表された金利に差が生まれなかったのです。そのためドル円が方向感を失い、それにつられて他のクロス円も同じような動きとなっていました。ただ、ユーロやポンドのような欧州通貨はウクライナ紛争が停戦になるという期待感から、若干強さを見せておりましたが、それは豪ドルや米ドルに対してであって円に対してはほぼ変化なしという状況でした。結局週末に向けては欧州通貨も円に対して下げを見せております。
金利の変化がないと動かないのか
結局は金利の変化が資金の流れを左右する結果をもたらすので、突発的な事件がないのであれば、価格が大きく変化することは考えにくい状況です。
IMM通貨先物ポジションを確認
ここでIMM通貨先物ポジションを確認してみましょう。下記表は外為どっとコムさんからお借りしたものです。上の表が対円で下の表が対ポンドとなっています。
この表は米国シカゴの投機筋のポジションを表したものですが、ドルに対して円とポンドを表しています。まず円ですが、「買い」は前週比でマイナス12,038枚で「売り」は前週比でマイナス1,100枚でした。つまり、買いポジションは減少しているということになります。またドルに対するポンドですが、「買い」ポジションで前週比プラス1,155枚で「売り」ポジションは前週比プラス946枚ということで「買い」が若干上回っている状況です。ただ、大きく値動きを起こすポジションではないだろうという予想が立てやすい数字ではあるでしょう。ちなみにこの「IMM通貨先物ポジション」ですが、毎週金曜日午後3時30分(米国東部時間)に発表される指標です。この数字がすべてのポジションというわけではないのですが、シカゴでこれまで戦ってきた猛者たちのポジションなので大きな影響力を持っています。FXトレードをする際には毎週必ず確認しておきましょう。
資金の流れはどこに
ブルームバーグによりますと、「株式にモンスター級のマネーが流入、関税の心配をよそに」という記事が出ております。こちらの発言はバンク・オブ・アメリカのマイケル・ハーネット氏のものです。いま相場市場においての懸念は米国発のトランプ関税に関する問題でしょう。しかし、彼はこういいます。対米貿易に強いドイツと中国の2強国の株価に上昇傾向が続いているため、米政府が課す関税はリセッションを引き起こさないだろうというものです。つまり、世間で報道され続けているトランプ関税のネガティブな部分を払拭する内容であるともいえます。この力強い発言によって市場はさらに多くの資金を受け入れるでしょう。そしてこの株高の流れが金利の上昇を抑える働きもしていることになると思われます。ちなみに米国10債権利回りも確認しておきましょう。下記にトレーディング・ビューさんのチャートを表示させていただきます。
次の値動きはどうなるか
ここで来週の値動きを考えてみたいと思います。まず経済指標の確認です。
月曜日:Nikkeiサービス業PMI(日本)、製造業購買管理者指数(米国)、サービス業購買部景気指数(米国)
火曜日:日銀コアCPI(日本)、消費者信頼感指数(米国)、新築住宅販売戸数(米国)
水曜日:消費者物価指数(英国)、春の予測声明(英国)、原油在庫(米国)
木曜日:国内総生産(米国)、失業保険申請件数(米国)
金曜日」国内総生産(英国)、個人消費支出価格指数コア(米国)、コアPCE物価指数(米国)
以上のような内容となっており、日米英ともに非常に大きな経済指標の発表を控えているといえます。この中でどの国のどの指標がどう動くかによってチャートの値動きが決まるといってもいいでしょう。米国がいまだ力強い指標が続くのか?英国の不安は払しょくされるのか?日本の指標はどちらに転ぶのか?この点においてポンド円がどちらに転ぶかが決まっていくといえるでしょう。
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